十次元立方体サイファー～蒼き月の水底～

　久々にゲームを攻略しました。
　突然謎解きをしたくなったので。

　もちろんネタバレありです。

　最初に青ルートをやって赤ルートをやったのですが、全体の統合性で言えば赤ルートの方がしっくり来る設定でしたね。
　青ルートの方が後に完成したルートなのでしょう。

　最初は推理ゲームなのかと思ったのですが、どうやら謎解きメインのようで特に推理するような場面はありませんでした。
　後半はほぼ勝手に主人公が推理して犯人とかトラップを見抜いていく感じに。
　そう言う意味では本当に面白いのは中盤までってところでしょうか。
　終盤まで行くと謎が解けていくのはいいのですが、その謎も中途半端で消化不良気味。

　赤ルート：臨床試験は前回行われた臨床試験の被害者の兄とその恋人の復讐のために立てられた計画
　青ルート：臨床試験は時間の渦に巻き込まれた三人を助けるために立てられた計画

　掻い摘んで言えばこんな感じだったのですが、ちょっと古い作品であるため既に色々疑問な部分は言い尽くされていました。
　特に青ルートはいわゆるループ物になっていて、十五年後の実験で時間の渦に飲み込まれた三上先生、真琴、穂月が過去で開放されて今回の実験で拓斗に助けてもらうために……書いていると段々混乱してくる感じです。

1．未来で三上、真琴、穂月が実験の影響で時間の渦に巻き込まれる
2．ゲームより四年前、穂月時間の渦から開放されて京子として生きる
3．真琴、三上ゲームより一ヶ月前に開放され真琴は記憶喪失になる
4．ゲーム中、真琴は普通に帰宅。京子時間の渦に巻き込まれる。
5．？？？前？、京子開放され三上として生きていくことに……？

　ゲーム終盤で時空の渦に吸い込まれた京子がいつ開放されたのか、が色々と問題になってきたりするわけですが、そもそも同一人物である三上と穂月が何故一緒に未来の実験に参加しているのか。
　あれは幾多に分かれる未来の一つであると過程して、本当は真琴と穂月だけが参加していたと考えるとしましょう。この際なんでその二人が選ばれたのかは考えないとして。
　真琴はとりあえずゲームの一月前に開放されたことは決定です。
　穂月も京子として4年前に開放されていたと考えると、渦の性質上その渦が発生した根源を破壊しない限り渦に巻き込まれた人間は現代で解放されなければ未来では永遠の渦の中にいることになる。
　………やや支離滅裂な気がします。
　まぁつまり渦の根源である十五年後の実験を中止するor実験に使用された装置を破壊しなければ渦に巻き込まれた人間はそこから出ることが出来ない、ということなのではないでしょうか？
　と、なるとゲーム中で拓斗が装置を破壊したため三人は開放された……現代以前に開放された人物は既に時空の渦から解放されているため特に影響は無く、破壊したあとの世界では装置が存在しないため影響を受けない。
　つまり、未来的には同じ人物が複数人存在するということになるのでしょうか。
　現代の真琴、未来の真琴、過去の穂月、過去の京子、過去の三上、未来の穂月、未来の三上

　余裕で色々タイムパラドックスなことになっているのですが……
　結局あの未来は変更されたということなのでしょうか？
　しかしあの未来がなければ渦が存在しなかったので三上も真琴も穂月＝京子も現代に存在するわけがなく、あの未来が別の未来であればあそこで装置を破壊して助けた三人は助かったけれども、破壊されなかった世界の三人は永遠の渦の中、という意味のないことに。

　うーん、一体どうすれば……

　すっきり具合で言えば、まだ赤ルートの方が全体的な辻褄が合ってるので上ですねー。
　死人が少なくて青ルートの方が救われてる感じはするので残念です。
　次は他のシリーズに手を出そうかなと思います。
　こんなところで。